ナリワイ実践道場にえいっ!と飛び込んだ佐々木さん。メンバーの中でもいち早く商品の販売先を考え、動き出す行動力に参加者は刺激を受けました。
後編はそんな佐々木さんに、販売を始めてから、これからどうしていきたいかをお伺いしました。(前編はこちら)
ナリワイ実践道場が始まり、5月第1回目のミーティング直後、急に産直めんたま畑さんに「どんな方が出品されているのか?」、ちょっと聞きに行ってみようと思い立ち、立ち寄りました。その後、少しずつ話を進め、商品設置の依頼を、6月下旬の役員会で検討して頂くことになりました。 はじめてのことにドキドキしながらフルネームを伝え、オリジナル「手ぬぐい頭巾」のサンプルを手渡しに行き、7月には、めでたく商品を置いてもらえる目処が立ちました。
「一個450円。1週間に一個、二個。もしくは、〇個。購入していただき、その都度、ワクワク・ドキドキ…。多分、気に入ってくれてるから、購入いただいたんだよの…なんか、うれしいです。それを味わわせていただき、気づかせてもらったからかな?」と、途中やめることも出来た実践道場を最後まで続けられた理由も話して下さいました。
ナリワイプロジェクトに参加して気づいたこと
今まで、ただ何となく過ごしているか、思ってもそこで止めているかだったことを、無理矢理、(自分の思い・考えを)書き、文字にしていく。アイディアが無いなりに絞り出し、整理していくことをやってみて、『自分の中に全く無くはない』という事に気づきました。 そして普段スーパーに買い物に行ったとき、品物を取ったとき、チラシを見たとき、一つ一つに理由があるんだということ。 「この言葉、いいな」と思ったときにメモしたりと、周りを気に掛ける気持ちが出てきました。
これから、どんなナリワイにしていきたいか?
「商品って、キレイじゃないですか。体裁って言うか、基準に当てはまったもの。 見栄えを良くしたい。」「(他の商品と)同じところで勝負だと、(今の時点では)負けるに決まってるけれど、そこまで技術を上げていくのが理想です。」
また、今、着古した思い出の衣服をリメイクして、小物などに変身させる作品も思案中だそうです。 息子さんが野球部に所属していた高校生の頃、冬は佐々木さんにも少し時間が出来るので、テキストを見て、ご自身が学生時代に着ていたワンピースの生地で、がま口バックを作ったり、使い古しのボアシーツを、家族三人分の湯たんぽカバーに仕上げたりしました。 それらの経験をヒントに、現在は旦那さんにモニターになってもらい、パソコンケースを思案中です。
これからナリワイを始める人へのメッセージ
「やってみなくちゃわからないんだよの~。 『人とのご縁。』 本当、今年一年感じられたな~。 自分の別の一面。いいあんかわりあんか・・・でも、決め付ける必要ないんじゃないか。 今の仕事全うできるのも素晴らしいことだけれど。 他の可能性を探ってみてもいいあんね、って、思ってみてもいいのでは? 人さ物言える程、何も持ってないのだけれど。」と、控えめだけれど笑顔で答えてくれました。
佐々木好美さん 50代 旧八幡町出身 酒田市在住
(ライター:五十嵐淳子2016年度実践道場参加者 星壺カウンセリング主宰:
http://starpot339.exblog.jp/)
インタビューを終えて:インタビューの時、アルバムを持って来て頂いたのですが、そこには、佐々木さんのお店「ことこと」の原点を感じられる物が、大切に保管されていました。 高校生の時、東京に行かれ、原宿の「Cotton」と言うお店に入り、バックなどを購入。 そのお店の名前が大きく書かれた紙を切り取って、アルバムに丁寧に挟んであったのです。 「コトコト」の由来は、木綿「Cotton」からも来ています。 何十年後かの未来への付箋を、節々で感じられた佐々木さんの物語。 私も、未来への希望が膨らみました。貴重なお話を聞かせて頂き、どうも有難うございました。
初めてインタビューしてみて:最初、ナリワイ事務局さんからインタビューのお話を頂いた時は、とても驚きました。でも佐々木さんは、ナリワイプロジェクトでも仲良くさせて頂いた方なので、お話も聞きやすいだろうと後押しされ、せっかくなので、お引き受けしました。 インタビュー自体は、私も毎回記事を楽しみにしているライターの蕗さんにアドバイスを伺うと「インタビューすると、相手のことをもっと好きになって知りたくなるの!」と、最初からハードルを上げられた様に感じ「これ以上、佐々木さんをどうやって好きになるんだろう?」と悩みましたが、そこはアルバムを持ってきて頂くことで解決しました。他の方の物語を聞かせて頂くことで感じた‘人生の良さ‘は、どの人の人生にも当てはまることに改めて気づかされました。
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