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<レポート>2/3 大山健太郎氏/アイリスグループ会長のお話

2/3(土)東北でしごと+創業~2018UIJ応援フェスタin東京~
(主催 日本政策金融公庫様)で基調講演された
アイリスグループ会長 大山健太郎氏のお話に感動。
心に残ったことをまとめてみました。
鶴岡ナリワイプロジェクト代表 井東敬子は、パネリストとして参加致しました。

東北で起業
「アリリスオオヤマ」ってどこかで聞いたことがあるはず。
実は、どの家にも一つはある「透明の衣装ケース」を最初に作ったのが、
アイリスオオヤマグループ(本社 宮城県)さん。

衣替えの時、セーターを探しても見つからない経験から、
当時は、お茶箱など見えない収納ケースを
「しまう収納から、さがす収納」に変えた画期的な商品。
気づかぬうちにアリリスグループの商品を使っていることに気づきました。

本質はシンプル

19才で事業を継ぎ、下請け工場から売上高4000億円を
超える企業に成長させた大山会長のお話は、非常にわかりやすくシンプル。
本当に生活から創り上げてきた方なんだ!と
言葉からヒシヒシと伝わってきました。

<心に残った言葉>

“強みを活かせ!”
誰にでも強みはある、当時19才の大山会長の強みは「若さ」

最初は、なんでも仕事を引き受け、お客さんの便利な下請けになった。すると仕事を頼まれるようになった。
→営業マンが要らなくなった。
→仕事を選ぶための選択権が自分たちにある

“ビジネスは面倒くさいことにチャンスがある”
めんどうなことは誰もやりたくないから

“自分の意思で価格を決めるにはメーカーになるしかない”

“小さいからよかった”
5人のパートが働いても利益が出ない。
大山会長が夜中働き利益を出した。
大きな組織なら1人の頑張りでは会社を支えられなかった。

“10年単位で想定外が来る”
オイルショック、土地バブル崩壊、リーマンショック

オイルショックで、仲間をリストラした辛い経験から生まれた理念
“いかなる時代や環境になっても、どんな不況のときでも利益の出せるしくみをつくる“

“大事なのは売上ではなく利益!”人件費は、売上からははらえない。

“ロングセラーは会社をダメにする”
5年後には競合が現れ、供給過剰→価格競争。

なぜ赤字になる?
→下等競争だから
→人のやらないことをやる
ニッチでOnly Oneをめざせ

マーケットインしようと思ったが先行企業がたくさんいて新参者は不利
だから、“マーケットを自分で作った”

“育てる園芸から、飾る園芸に”
“家畜を家族に-ペット” 家の中でペットを飼える商品を作った

震災後は節電に貢献したい →LEDをつくる

震災復興工事の後、東北の仕事がなくなるどうするか
→コメを売る
米の保管場所だけでなく精米所も冷やす。
キロで売るのではなく、「一合」単位で売る。

“消費経済民主主義”
ユーザーが商品を評価すること、それが民主主義なのではないか

“これからの会社は、「働く人」を中心に考えることが大事”
東京で働く人は、「通勤」から逃れたい。
通勤途中の事故は労働災害が適応。ということは、通勤も労働。
東京は労働時間が長い。
田舎で働くと職住接近。住環境もいい。
アイリス本社は宮城から動かない。


 

お帰りまぎわ、大山会長に握手をしてもらいました。
やわらかく、あたたかい手に「がんばろう!」
という気持ちがわいてきました。(井東)


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