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<ナリワイ女性インタビュー>no.10 五十嵐有紀子さん後編

ナリワイ女性インタビュー第10回目は、ナリワイプロジェクトでトランスパレント・ルームを立ち上げた五十嵐有紀子さんの後編です。(前編はこちら

ナリワイとの出会いとトライ&エラーの日々

 そこでFACEBOOKを始めた有紀子さんは、今のナリワイプロジェクトの前身「3万円ビジネス講座」に参加し、代表の井東敬子さんと出会います。

「私はその時に、子ども向けお菓子作りの会がやりたい、子育て支援修行の場求める!とボードに書いたんです。そこでNPO法人明日のたね代表の伊藤和美さんと出会い、一緒に色々やらないかと声をかけて頂き、少しお手伝いを始めました。」

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▲明日のたねで開催されている「みんなで体操!いきいきサロン」

有紀子さんは、2014年度ナリワイ工房に参加するつもりはなかったそうです。
「子どもが3人いてしょっちゅう誰かが体調を崩し、その状況に左右されるので3万円といえども責任のあるビジネスを立ち上げるような立場じゃないなと思った」と振り返ります。しかし、知人から「NHK文化センターでクリスマスの企画を探しているのだけれど、トランスパレントの講座をやってくれないか」と声がかかり、当時ナリワイ工房に参加していた明日のたねのメンバーからも「NHKの練習にもなるし、トランスパレントをナリワイの中間報告会でやったらいいよ」と勧められ、あれよあれよという間にトランスパレントの体験会を行うことになりました。

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「それが初めてのイベントで、私は自分の想いをFACEBOOKのイベントページに書きました。今まで自分の投稿ではありえなかったほどのイイネがつき、代表の井東さんからも文章いいねと言われてうれしかった覚えがあります。お客さんはあまり来なかったけどとてもいい経験になりました。」

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しかし、専門家でも話し上手でもないのだからワークショップはもうしたくない!と思った有紀子さん。そんな中、明日のたねの事業の一環で冬の間、毎週金曜日に1時間トランスパレント教室をやらないかと声がかかり開催しました。人はあまり来なかったものの、この週は何を作ろうという準備をしていると張り合いがあった。二度と教室などやらないと思ったけど仲間と一緒だったし、無理しなくていいのが良かったそうです。

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▲トランスパレント教室を開催していた際に作った作品

 

表現する楽しさから広がっていったナリワイ

そして、有紀子さんに変化が訪れます。夏の暑い日、祖父の命日に咲き誇るノウゼンカズラを見て祖父を思い出す、その気持ちを表現したくなったのです。

「トランスパレントは誰かが考案したパターンをその通りに作るだけ。美しくて大きなパワーをもらえるけど、自分のオリジナルではない。この季節のこういうのを表現したい、そう思った時、ローズ・ウィンドウでならそれができると分かり、オリジナルのローズ・ウィンドウを作り始めました。」

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▲初めて作ったノウゼンカズラのローズ・ウィンドウ
初めてローズ・ウィンドウを作った時、発表したいという気持ちが芽生え有紀子さんはFACEBOOKに写真を載せました。うまい、へたは言われない、頑張ったね、そういってもらえるのが嬉しくて、作る度に作品を掲載するようになりました。

作品を作り続けていると「ワークショップで話すのは苦手」という自分が分かって来たので、雪の結晶のローズ・ウィンドウキットを作りました。説明するより作ってもらって何か感じてもらえたらと思い、買っていってくれる人もいて、ワークショップよりキットの方自分には向いていると感じているそうです。

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 ナリワイをしたい人へのメッセージ

子どもができ、専業主婦になった私は、大変な子育て期がありもうだめだ、私外で働く!とパートに出たこともありました。女性が多く働きやすい職場でしたが、パソコン操作も出来なかった私は普通の人ならできるような簡単な作業もミスしてしまうようなタイプだと気がつきショックを受けました。

パソコンを使えるようにと職業訓練に通いましたが、子どもが熱をだして遅刻したりしてしまい、「仕事」ではなかったから許されるものの毎日9時~15時勤務でそれからこどもを迎え、食事をきちんと作り…というのは私には無理だなと感じてしまいました。そこで出会ったのがナリワイでした。家事をしながら自分のペースでできる。パートにいくしかないって思っていたけれど、好きをもっと見つめて広げていったら自由な選択肢が広がっているかもしれない。状況が許すなら、是非、トライしてみてほしいと思います。

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今後の展望

仲間に、有紀子さんのナリワイは忙しい子育て中のお母さんじゃなくて、時間があって暮らし方に困っているお年寄り向き、あるいは季節感のある土産物向きじゃないかと以前指摘されたのもあり、現在は、老人施設にリラクゼーションの手仕事としてトランスパレントを置かせてもらっていて、追加も頼まれているそうです。「まだまだ、趣味の延長なのでこれからますますこどもにお金がかかるし、少しずつ値段設定とかお金の勉強をして実になるものにしたい」と語る有紀子さん。

「体力仕事もやって来たし、新聞配達で稼ぐことだってできる。だけど、家計が持ちこたえられるギリギリまでは自分がどこまでできるのかトライしたい。でも、そんなチャレンジができるのも、家族のおかげ。家族を大切に、が大前提です。」

暗黒の学生時代からこれまでの数々の仕事経験、それに裏打ちされた笑顔で有紀子さんは語りました。

「自分の子育てに自信が持てなかった。その中でもほぼ一人で子育てしなければいけなくてそんな日々が苦しかった」
有紀子さんの言葉は多くの子どもを持つお母さん達を代弁しているように感じました。決して何かのプロではなく、迷って悩んで考えて一歩ずつ進んでいるだけ、その有紀子さんの生き方が少しでも多くの人に届いたら嬉しいです

(文・写真 はしもと蕗)


 

五十嵐有紀子さん (40代)

職業 主婦 ご主人と小6・小3・小1の3人の子どもの5人家族
ナリワイ:トランスパレント・ルーム


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