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<ナリワイ女性インタビュー>vol.13 阿部さおりさん後編

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介護の仕事をしながらアロマの世界に足を踏み入れた阿部さおりさん。後編では、様々な葛藤の中で自分の目指したい道を見つけていったお話です。

母の急病をきっかけにした変化

「母が突然、脳出血で倒れました。まさか自分の母親が倒れることがあるなんて考えもしていなかったので動揺しました。姉からも、できる限り母親の面倒を見に来るように言われ、仕事でも介護、実家でも介護。介護介護の生活になり、我慢できなくなって旦那さんに『仕事、やめる』って言いました。旦那さんは猛反対でしたよ」

旦那さんに、「今の生活を変えたくない」と言われ、「私このまま働いていたら絶対おかしくなる。それでもいいの?」と詰め寄ったとさおりさん。最終的に旦那さんは「お前の好きなようにしていい」とさおりさんの意志を尊重してくれ、現在は応援してくれるようになりました。

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「母が倒れた時が今までの人生で一番大変でした」と振り返るさおりさん

「退職する」と決心したものの、退職の日が近づくにつれてさおりさんはどんどん不安になっていきました。母親からは「アロマなんてわけのわからないものやりたいなんて」と泣きながら反対されました。「自分が決めたことだから」という気持ちを支えに、私の人生だからと覚悟してさおりさんは長年勤めた介護の仕事を退職しました。

退職してまもなくの2014年3月、さおりさんはアロマトリートメントのサロンをオープンさせます。ところが、その直後、二人目の妊娠が発覚します。

「妊娠した直後から、アロマが気持ち悪くなってしまい、開店休業状態になってしまいました。その代わり、出産の際にアロマを活用したためかあっという間に産まれましたよ」とさおりさんは笑いながら振り返ります。

出産してからは、なるべく早く閉めてしまったお店を再オープンしたかったため、次女は保育園に預け2015年5月にお店を再開しました。

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サロンのロゴはナリワイプロジェクトの仲間、黒澤由希さんが作りました

ナリワイとの出会い

その頃、鶴岡ナリワイプロジェクトで現在、事務局を担当している齋藤智子さんにフェイスブックで招待されたのが「鶴岡ナリワイプロジェクト」でした。

「お店をやっていると、今までは組織で動いていたから、これでいいのかと分らなくなることがあって、仲間が欲しかったんです。軽い気持ちで実践コースとゼミに申し込みをしました」

ナリワイプロジェクトの1年間、チャレンジし続けたさおりさんは「楽しかった!」と振り返りました

世の中にいいことと自分の得意を掛け合わせるナリワイ

さおりさんは、世の中の人にとって良いことを考えた時に「デイサービスではない形で、自分の母親世代が交流を持てる場所づくりをしたい。またそれとは別に介護をしている人を癒すことをしたい」と考えました。

ナリワイプロジェクトの最初のミーティングでそれを話した時に、「ナリワイセラピスト部」を作って活動しようとなり、介護現場でケアを始めるために動き出したさおりさん。しかし、介護保険等の関係で介護現場でお金を貰う難しさを感じたといいます。

「高齢者ではなく、介護をしている人向けに何かやってみようと考えていた時に、ナリワイの講師で来ていた津屋崎ブランチの山口覚さんや、ナリワイプロジェクトのメンバーにアドバイスを貰い、ワークショップで提案された企画「まぐまぐぶっちゃけーる」というナリワイを試しにやってみることにしたんです。」

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はじめたナリワイ「まぐまぐぶっちゃけーる」

さおりさんは、前職の同僚の方に声をかけ、ナリワイプロジェクトメンバーの諏訪部夕子さんと「リラクゼーションを提供しながら、普段ため込んでいるストレスをおしゃべりをしながら吐き出してもらうという場」の提供を行いました。

初回、体験してもらった時に「リラクゼーションを体験している時に、話はしなくてもいい」と言われ、そんなに無理してしゃべってもらわなくてもいいかと感じたさおりさん。2回目は元同僚の方の他に、介護関係で働いている友人に来てもらったが、遠慮もあり「仕事以外の時間まで介護の話をしなくても…」という雰囲気になったそうです。さおりさんは試しに3回開催してみようと考えていたので、3回目は同僚の方に友達を連れてきてもらってカラーセラピーやもみほぐしを実施した所、友達同士だと何でも気軽に話せるし、愚痴を言うのにはいいんだなと気づいたそうです。

 

3回の「まぐまぐぶっちゃけーる」開催でさおりさんが気づいたのは、「今まで介護にこだわってきたけれど、介護の人が仕事以外のことで悩んでいたりするし、そんなに介護にこだわらなくてもいい」ということでした。ナリワイプロジェクトに参加して、「介護の人にこだわりすぎていた自分に気がついた」とさおりさん。

ナリワイプロジェクトでの1年間を終え、今年からは自分のサロンを活動のベースに、カラセラピー、エンジェルカードを使ったお茶会など自分の追及したい活動を行っていこうと考えていると語りました。

ナリワイをやってみてよかったこと

今まで付き合ったことのない、違う世界の人たちのことを知れて世界が広がりました。同時に、自分はどうしたいかが見えてきて、今まで言いたいことを言えなかった部分も多かったのですが、言えるようになってきました。1年間チャレンジしたことで「介護している人は大変で困っている」と思っていたのが、「そこにこだわらなくてもみんな大変なんだ」ということが分かり思いこみが外れました。

ナリワイをしてみたい人へのメッセージ

ナリワイをすることで自分が何をやりたいかに気づけるかもしれません。でも、結局やるのは自分で、ナリワイプロジェクトに入っても入らなくても計画して立ち上げるのは一人でもできます。自分と違う世界をのぞいてみて、「楽しそう!」って思ったから私は参加したのだと思います。

家族

退職する時、アロマを仕事にすることを凄く反対していた母に、昨年12月、ナリワイプロジェクト仲間の諏訪部夕子さんからもみほぐしを、まつだわこさんからメイクをしてもらいました。私から母へのクリスマスプレゼントでした。それ以来私の仕事を理解してくれたのか、批判的なことを言わなくなり、見守ってくれているようです。

以前は反対していた旦那さんは、今は私のマネージャーみたいになって、突き進んでしまう私にそれはまだ違うんじゃないか、というブレーキをかけてくれてそれで我に返ったりするのでありがたい存在です。

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諏訪部夕子さんに施術を受けるさおりさんのお母様
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まつだわこさんにメイクを施されているさおりさんのお母様

今後の展望

サロン来てくれるお客様がリラックスだけでなく、より日々を楽しんで輝いていけるようなサポートをしていきたいと考えています。仕事や育児、家事を日々頑張っている女性を少しでも応援できたらと思っているので興味がある方には気軽に声をかけて貰えたら嬉しいです。

 インタビューを終えて

ナリワイプロジェクトでアイデアとして出た企画「まぐまぐぶっちゃけーる」をすぐに実行に移したさおりさん、さおりさんの行動力にはいつも驚かされてきました。1年間ナリワイプロジェクトでの試行錯誤の結果、「介護の人にこだわりすぎていた自分に気がついた」という答えを出したさおりさん。

「頭でこうだと分かっている」ことは沢山あるけれど「やってみたから分かる」と言えることが実体験を伴った言葉として伝わってくると感じ、「まずやってみる」ということに無駄なことなんかないのだと改めて感じました。(ライター:はしもと蕗)


阿部さおり
鶴岡市出身
30代
ご主人、長女(8歳)、次女(1歳)の4人暮らし
「Aroma リラクゼーションサロン優」経営
☆営業時間☆ 10時~18時
☆定休日☆ 日曜日・祝日
http://aroma-yuu.jimbo.com/


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